お客様の声

清水建設株式会社 関西支店

清水建設株式会社 関西支店 山中 利明 建設所長
施工者 清水・東亜・大豊特定建設工事共同企業体
工事名 豊崎工区換気所新築及び開削トンネル・下部工事
  • きんそくを選んでいただいている、その理由をぜひお聞かせください。
  • きんそくさんは、測量部門だけでなく、技術開発部門や広報部門など、多岐にわたる体制を整えておられ、現場のさまざまなニーズに柔軟に応えられる「武器」を持っている会社だと感じています。特に、課題が山積する現場に対して、「技術提供」や「システム開発」を通じた的確な提案・対応ができる点は非常に頼もしく、信頼を寄せています。測量に関しても、特に豊崎は河川を含む座標管理が難しい現場でしたが、精度良く仕上げていただきました。そうした対応からも、安心して任せられています。
  • きんそくが今後強化すべき点や課題だと感じられる部分はありますか?
  • 今回の件で特に感じたのは、これからは技術営業がどれぐらいできるかというところが課題だと思います。現場では複雑な議論や深い技術的な話が求められる中で、今の若手営業の方々には、まだ十分な経験や知識が備わっていない部分もあると感じています。実際、技術担当と営業担当で言っていることに食い違いが生じる場面があり、現場として戸惑うこともありました。現場は、自分たちのニーズに柔軟に対応してもらえることを期待していますし、そういった柔軟性があるシステムであれば、それを提案できる力が営業にも必要だと思います。営業は単なる窓口ではなく、会社の「顔」であり、現場との橋渡し役でもあります。現場では、突発的な対応や即時の判断が求められる場面も多いため、社内でのコミュニケーションをしっかり取りながら、「技術・設計・営業」が一体となった体制で取り組むことが、ますます重要になると感じています。
  • 将来のビジョンや目標は、現場で働く皆様にどのように共有されているのでしょうか?
  • 現場には若いメンバーも多く在籍しており、日々さまざまな課題や経験を通して成長してもらいたいという想いがあります。人はやはり成長のためには「挑戦」を避けては通れないと考えています。挑戦といっても大それたことではありません。たとえば「今年は美味しいものを食べに行く」「温泉旅行に行く」「ゴルフで100を切る」といった、日常の中の小さな目標でいいのです。そうした身近で具体的な目標こそが、自分の頭と心を動かす“原動力”になり、日々の暮らしや仕事に新たな意味や活力をもたらしてくれます。今年の1月の安全朝礼では、「何かひとつ、自分なりの目標を決めて挑戦してみよう。何か目標を定めて、それを“挑戦”という前向きな色に変えて取り組むことで、人生はより豊かになる。そして私自身も、そういった気持ちで今年1年間取り組みます。“成長”と“挑戦”という言葉はよく耳にするかもしれませんが、実際に意識して行動に移すことが大切です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、その当たり前をきちんとやることが、日々の成長につながると信じています。ぜひ皆さんも、そうした姿勢を心がけて取り組んでくださいね」という話をしました。
  • 所長ご自身が、御社ならではの強みや特長だと感じていらっしゃる点があれば、ぜひお聞かせください。
  • 当社は、「論語と算盤」という言葉が社是になっております。これは、誠実さと経済的合理性の両立を意味するもので、私たちは常に誠実な姿勢で仕事に向き合い、職人の方々とも真摯に関わりながら、正しい品質を追求したものづくりを目指しています。当社は“顧客第一”を実践していますし、“社員、人財を大切にする企業”であることが、何よりの誇りです。
  • 今後、建設業界や現場・組織の中で、所長ご自身がどのような役割を果たしていきたいとお考えでしょうか?
  • 私は若い頃からスポーツを通じてリーダーシップ力を培ってきた様に思います。常にチームのビジョン、目標を持って、進めることを考えています。自分に厳しく、人には優しく接する姿勢は会社に入って尊敬する上司から受け継いできました。現在は、阪神高速道路様の関連業務を中心に担当していますが、これまで築いてきた信頼関係を大切にし、今後も清水建設の「阪神高速の顔」として、決しておごらず謙虚に歩んでいきたいと考えています。また、若手に対しては「我々の仕事にNOはない」という言葉を常に伝えています。必要とされる現場がある、その信頼に応えることがプロとしての責任だと思うからです。ただその分、プレッシャーを感じさせてしまっている部分もあり、今後はフォローも含めて、支える姿勢を大切にしていきたいと思っています。最終的には、次世代のプロジェクトリーダーを育て、清水建設と阪神高速道路様との間に築いた信頼関係が揺るぎないものとして残るように。その基盤をしっかりと築くことが、今の私の目標であり、挑戦だと考えています。
  • 私たちきんそくも含めた若手社員、若い世代へのメッセージをお願いします。
  • この現場には多くの派遣社員もいますが、不思議と「この現場で働きたい」と希望する若手が多いんです。都市土木の中でも難易度の高い現場ですが、それでも人が集まるのは、この現場に“仕事を協働する愛’’があるからだと思います。愛情や情熱、そして人を思いやる雰囲気、自然とそういうチームになってきたと感じています。若手の皆さんには、責任感を持って仕事に取り組んでほしい、そして、技術をどこまで突き詰められるかに挑んでほしいと思います。若いうちにしかできない経験や学びがあります。私自身も、右も左もわからない頃に厳しい上司のもとで必死に学びました。わからないからこそ、他の現場にも足を運び、知識を得ようと動いたんです。ただ「知っている」だけで満足せず、その先へ踏み込んでください。例えば、機械の仕組みだけでなく、それを生み出す設計者の思想や技術にまで目を向ける。そこに技術者としての“深さ”があります。その積み重ねがやがて、自分だけでなく現場全体の課題を解決できる力になりますし、人とのつながりも自然と増えていきます。そうなれば、情報も集まり、自分自身が中心となって現場を動かしていけるようになるはずです。だからこそ、若いうちにしっかり学び、行動し、自分を磨いてください。将来的には、皆さん一人ひとりがプロジェクトのリーダーとして、仲間を引っ張っていける存在になってくれることを期待しています。
  • 今後、きんそくに“こういったものがあればいいな”と思われるようなサービスや取り組みがあれば、どのようなものが考えられますでしょうか?
  • 今回のプロジェクトでもプレゼン資料を3枚ほど作成しましたが、実はこれは社内の生産計画部門に依頼して作ってもらったものなんです。本来なら、こういった現場ニーズに即した資料作成こそ、きんそくさんに担っていただけるとありがたいと感じています。単に作業データを納品するだけでなく、その活用イメージや完成形を「一目で伝わる資料」に仕上げてくれると、現場でも非常に助かります。今後は、こうした資料をきんそくさんの社内で展開してもらって蓄積していく取り組みにもつなげてほしいと思います。例えば、「〇〇現場ではこういった成果物を共同で作成した」といった形でプールしていくと、技術力の見える化や対応力の向上にもつながるはずです。“終わったら納品して終了”ではなく、成果をどう見せるか、どう伝えるかまで踏み込んでもらえると、今後さらなる価値が生まれると期待しています。
  • 本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。 いただいたお話は、今後のサービス向上にしっかりと活かしてまいります。
  • こちらこそありがとうございました。またいつでも遊びに来てください。

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